シニアサポート

シニアサポートとは

シニアサポートとは

ペットも人間と同じように、年をとると病気にかかりやすくなるとともに、若い頃のように体が動かなくなり、けがもしやすくなります。いつまでも元気でいてほしい大切な家族の一員だからこそ、病気やけがで寝たきりにならないように、定期検診や予防接種などの健康管理を生涯にわたってしっかりと行いたいものです。

また現在は、医学の進歩に伴って、ペットも長生きするようになりました。シニアペットとの暮らしや、ペットの介護を経験する飼い主様も増えてきています。当院は医療の面から、ペットの“元気で長生き”、健康寿命をのばすお手伝いをいたします。

シニア年齢の目安

一般的にペットはワンちゃん・ネコちゃんともに9歳くらいから老齢期を迎えるといわれています。ただし、年齢はあくまで目安であって、種類や大きさなどの個体差、食事や生活環境などにより、老いのスピードは様々です。

高齢のペットに多い病気

心臓の病気

激しい咳をするようになった、散歩の途中で歩かなくなるなどが見られたら要注意です。また、走ったり、興奮したりして心臓への負担が大きくなったときに症状が出やすくなるため、注意して観察しましょう。エコー検査やレントゲンで発見できるケースがあります。

悪性腫瘍(がん)

人間同様、年齢とともにかかりやすくなる悪性腫瘍。体調の変化や体のしこりがサインです。ただし、しこりには、悪性のものと良性のものがありますので、まずは受診して検査を受けることが大切です。

関節の病気

年齢を重ねるにつれて関節がすり減るため、関節トラブルを起こすペットが増えます。体を動かすのを嫌がったり、立ち上がるのに苦労したり、歩行が不自然になったりしたら一度受診しましょう。

歯・口の病気

長年蓄積された歯石や歯垢を放置したことで、高齢になって歯周病にかかるペットが多く見られます。歯周病は重度になって歯を失うと健康に大きく影響するため早期発見・早期治療が肝心です。

腎臓病

体内の老廃物や有害物質を取り除き、尿として排出する腎臓の機能が衰えることで起こる病気です。一度低下した腎臓の機能が復活することはないため、検診での早期発見が重要です。

シニア診察

9歳を過ぎたシニアの病気は、年2回の健康診断による早期発見・早期治療が重要です。
ワンちゃん・ネコちゃんが年をとるスピードは人間に比べて速いため、少しでも気になる症状があったら、早めにご来院いただくことをおすすめします。

大型犬が寝たきりになっている場合や、飼い主様がご高齢の場合などで来院が難しい場合は往診にも対応していますので、ご相談ください。

おうちでできること

1.毎日の観察

若いペットは普段が元気なため、なんとなく元気がない、動きがいつもと違うなどのわずかな異変に気づきやすいのですが、シニアのペットの場合、「もう年だから」という理由で、飼い主様は見過ごしてしまいがちです。毎日体に触れて、しっかり愛情を持って接し、観察してあげましょう。日々の観察が大切なペットを守り、健康な状態を維持する方法です。ちょっとした異変を見つけた場合は、病気を患っているケースもありますので、お気軽にご相談ください。

2.住環境の整備

年齢を重ねたペットほど、新しい環境に慣れるまでに時間がかかったり、ストレスを感じたりするものです。シニアにやさしい住環境は、早めに整えてあげましょう。
滑りやすい床材にマットを敷いて足腰の負担を軽減することや、家の中の段差や引っ張りを無くす、コード類を片付ける、階段をのぼらなくてもいいようにするなどの様々なサポートの方法があります。

3.食事の工夫

食べるときに首を下げる姿勢は、シニアペットの首や前脚に負担がかかります。
適度な高さのある食事台を用意してあげると、食べるのも、飲み込むのもラクになります。また、年をとるとドライフードでは食べにくいワンちゃん・ネコちゃんも出てくるため、水分の多いものをあげると良いでしょう。

病気になるその前に
できること

ペットも“健康で長生き”を目指す時代。
飼い主様とワンちゃん・ネコちゃんとの暮らしを
トータルにサポートする動物病院です。

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